第2回音楽講義のお礼と学び

第2回目のオンライン音楽講義が終了し、あっという間に1週間が経ってしまいました、、、。パソコンがとても苦手で四苦八苦しておりますが、仲間に助けてもらいながら、今回も無事にアーカイブ配信出来ました。ありがたいことです。お申し込みくださった皆様にも、心より感謝申し上げます。

第2回目の講義は前回よりさらに奥が深く、バッハが平均律に散りばめた数の不思議や宇宙の神秘をますます凄いと感じるばかりでした。そして、ただそれだけではなく、バッハの音楽の中に常に在り続ける神への感謝と賛美に対しては、ただただ美しいという言葉しか見つかりません。

今回、調律法としての古典調律と平均律の違いや、「平均律クラヴィーア曲集」全24調にバッハが込めた思いを学ぶ中で、バッハが全ての調性に対して、その1曲1曲がいかに美しく響くかということまで考え、それに合わせて調整を行っていたことの意味を重く感じました。

スマホ検索をすれば、知りたい情報がいつでも手に入る現代において、すぐに答えが出ないことに対して、諦めず探索し続けること、忍耐を持ち続けることはなかなか難しいように感じます。しかし、バッハや作曲家たちがどんな世界を見ていたのか、どんな音楽を聴いていたのか、そこを絶えず模索し続ける態度こそが、音楽を学ぶ上で何より大切だと考えさせられるような時間でした。豊富な知識でもってバッハの音楽に接し、曲に合わせて心の中や頭の中、テクニックを整えていきたいものです。そうした地道な積み重ねが、日本のピアノ教育の未来を素晴らしいものに出来ると信じて、、、

イデア・ミュージック・アカデミー
東海教室主任講師
日野 あゆみ