昨日はオンライン講義第三回目、
いよいよバッハの最終回で『マタイ伝による受難曲』
演奏時間3時間~3時間半のこの大曲を、
1時間の講義で話すのはほぼ不可能に近く、
いつもに増して早口になってしまったかも知れません。
バッハが我々にわかりやすく問いかけたメッセージ、
または人知れず楽譜に刻んだメッセージを、
なるべく歴史的に正しいと思われる観点からお話したつもりですが
本来なら丸々3日ぐらいかけて、皆で楽譜を見ながら、
そして演奏を聴きながらお話出来れば良かったと思っております。
次回からもまだまだバッハは登場しますが、
少しづつ時代が古典派へと移ってきます。
しかしバッハ以降でバッハの影響を受けていない作曲家は、
ほぼ存在しないと言えると思うので、
これまでの3回の講義が活かされる事と思います。
先ずは次回、天才モーツァルトに登場してもらいます。
一般的に綺麗な演奏をするよう言われがちなモーツァルトの音楽。
しかしその本質は一体どのような音楽なのか、
そして天才モーツァルトが天才バッハの音楽に出会ったとき、
どの様な危機が訪れたのか…。
その辺りをお話出来ればと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
イデア・ミュージック・アカデミー
学院長 中西 誠