昨日は音楽講義4回目、モーツァルトについてでした。
一般的に、モーツァルトの音楽や演奏は、
優雅で、明るくて、抑制が効いたものであり、
あまりグロテスクなのは特に日本では嫌悪感を持たれますが、
本来のモーツァルトの姿は、今となれば誰も知る由もなく、
だから故に、作曲家の一面だけを見て、勝手なイメージを持つことが如何に危険か、
その辺りを史実や演奏を聴きながら考える機会になったかと思います。
バッハにしろ、モーツァルトにしろ、ベートーヴェンにしろ、
残念ながらもう作曲家自身に色々と質問することが出来ませんが、
やはり勝手なイメージで演奏するする事や、教える事、
そして他者の演奏を判断することは、限りない危険を伴います。
その辺り、もう一度自己反省も含め、見直していきたいと思います。
いよいよ次回からはベートーヴェンです。
ベートーヴェンが音楽に込めた想い、人々へのメッセージ、
そして本来のベートーヴェンの音楽に迫る歴史的事実を元にしながら、
出来る限り正しいベートーヴェンに近づければと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
イデア・ミュージック・アカデミー
学院長 中西誠