第6回音楽講義のお礼と学び

秋は週末ごとに行事があり、あっという間に師走に入ってしまいました。今年も、残りわずかですね。
第6回オンライン音楽講義にご参加くださった皆様、今回もありがとうございました。

交響曲第5番『運命』VS交響曲第6番『田園』、ほぼ同時期に作曲されながらも、全く対照的な性格のこの2曲は、ベートーヴェンの代表的な名作です。今回の講義の中では、なぜこのようなタイトルがついたのか、また、タイトルのついていないベートーヴェンの他作品との比較も交えて、名作誕生の秘密を学ぶことができました。受講を終え、改めてCDなどを聴き返しながら、ベートーヴェンの偉大さをこれまで以上に感じています。そして、これらの素晴らしい作品を、美しい『音楽』という形で私たち人類に遺してくれたベートーヴェンの偉業に、心から感謝せずにはいられません。

どの作曲家もきっと、その才能ゆえに、凡人には想像も出来ないほどの苦しみの中から曲を生み出したのだと思いますが、ベートーヴェンのすごさは、相反する2つの世界、そのどちらかを無いものにするのではなく、どちらも在るものとして受け止め、その矛盾への葛藤に持ち堪え、『芸術作品』にしたところです。しかもそのメロディは、決して難解なものではなく、シンプルでいて、しかし私たちの心に強く響き、大きく訴えかける力を持っています。

講義の中では、マタイ受難曲の楽譜との比較も学びましたが、ベートーヴェンのメッセージ性の強さは、まさにマタイの講義の時に学んだ歌詞の中の『Du』という呼びかけの強さに通じるものがあるようにも感じました。

時を経ても、エネルギーに満ち、豊かさを失うことのないベートーヴェンの音楽。
その素晴らしさを、未来に生きる子どもたちにも伝えていきたいものです。

次回は12月15日木曜日 10時30分〜12時00分 交響曲第9番『歓喜の歌』。
今から楽しみです。

 

 

イデア・ミュージック・アカデミー
東海教室主任講師 日野あゆみ