名古屋芸術大学～公開講座②～

昨日は先日の横山幸雄先生に続き、国際的なピアニストである上原彩子先生の公開講座でした。

一年かけて、チャイコフスキーの『四季』を公開レッスンして下さいます。

昨日はその第一回目でしたが、楽譜に忠実でありながらも、そこから拡がる想像力の豊かさ、そしてそれを音にしていくテクニック等、非常にレベルの高いレッスンで、とても貴重な時間でした。

当アカデミーが目指している音楽教育が、ロシア奏法を中心としたとロシアの音楽教育ですが、音楽を何より大切にし、とても大きな教えを与えていただいた、故ルディアコフ先生や故サッツ先生は元より、個人的に親しくしていただいているイリーナ・メジューエワさんや、コンスタンチン・リフシッツさん達と共通する音楽的価値観、そして豊かな倍音を伴う上原先生の音とレッスンに、どこか懐かしく、感慨深い時間でした。

それにしても、上原先生はどちらかと言うと小柄な方で、普通に大学内を歩いていらっしゃると、学生さんかなと見間違えましたが(失礼をスミマセン)、いざピアノの前に座られ、演奏なさると、それはもう凄い音とオーラで、公開レッスンだと忘れる程の惹きつけられるその演奏は、本当に贅沢な時間でした。

先日の横山先生に続き上原先生も前期だけでも数回公開講座をして下さいます。

本当に何と凄い事をして下さる大学なんだと驚くばかりです。

そして、そこに参加できる学生さん達は元より、私達教員も大きな刺激を与えていただき、それを生徒さん達に還元出来るよう、努力を続けたいと思います。

イデア・ミュージック・アカデミー学院長

中西誠