名古屋芸術大学~公開講座⑤~
先日の公開講座は、田村響先生によるラフマニノフピアノ協奏曲第三番の公開レッスンでした。
その前に名古屋芸術大学で教えていらっしゃる前田祐里先生の授業にも、参加させていただきました。
前田先生の授業は面白いと、学生達に大人気の先生であり、同時に大変優れたピアニストとしてもご活躍です。
この日はシューマンとブラームスについてのお話で、長くドイツにいらした先生らしく、歌曲と音楽の結び付きを、わかりやすく解説して下さいました。
授業中、厚かましい事に前田先生と共に、シューマンとブラームスについて、学生さん達にお話させていただきました。
授業の後半には同じくピアノコースで教えていらっしゃる、川田健太郎先生も教室に訪れられ、結局皆で和気藹々と、音楽や人生についての話になりました。
その後、皆で田村先生の公開レッスンに行きましたが、先程まで授業をされていた前田先生が、今度はオケパートを演奏され、ソロを弾かれた学生さんも含め、とても素晴らしい演奏に非常に感銘を受けました。
田村先生のレッスンは、前回同様、先生の頭の中にあるイメージを、歌や楽器に例えて説明され、それにより音楽とのちょっとした距離感が生まれ、演奏によりクリアな表情を与えていくという、大変興味深いものでした。
それにしてもガッツリ3時間、両先生による授業を受けることが出来る学生さん達が、とても羨ましいと共に、自分自身もまだまだ勉強できるこの名古屋芸大の環境に、ただただ感謝の連続です。
イデア・ミュージック・アカデミー学院長
中西誠