4月11日金曜日の夜、関西ベートーヴェン協会例会にて、【中西誠ピアノリサイタル ※音楽評論家 横原千史先生のプレトーク付き】が開催されました。
会場は大阪市立青少年センター KOKO PLAZA。
プログラムは、《ディアヴェッリの主題による変奏曲Op.120》と《6つのバガテルOp.126》。ベートーヴェン最晩年のピアノ作品でした。
今回は、座席数も大変少ない会場でしたが、それだけにより親密な空間でのあたたかなコンサートとなりました。
ヴァリエーションごとに移り変わるベートーヴェンの音楽は、壮大な宇宙から地上のドラマまでを時に深刻に、また時に滑稽に展開し、聴衆を大きく魅了しました。休憩をはさんで奏でられたベートーヴェン最後のピアノ曲《6つのバガテルOp.126》はベートーヴェンの心がまるで目の前に在るようで、その音楽を聴く者に静かな思索の時を促しました。
横原先生のプレトークもわかりやすく、大変勉強になりました。演奏者へのインタビューやお客様からの感想が聞ける交流コーナーもあり、「時代背景を感じるような慈悲に満ちた音楽だった」「こんな長い曲を暗譜できるなんて、本当にすごい」「まるでベートーヴェンの宝箱を開けたような演奏だった」「とても自然な演奏で、感謝の気持ちでいっぱいになり、涙が溢れた」などのお声をいただきました。
関西ベートーヴェン協会様からも「またぜひ演奏していただきたいです」と言っていただきありがとうございました。
ご来場くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
イデア・ミュージック・アカデミー