昨年7月に始まった音楽講義も、先日5月25日で全12回を終了致しました。
改めまして、聴講して下さった皆さま、本当にありがとうございました。
当アカデミーでは今、正に、子供達への新たな、そして正しい教育をするために色々と模索中ですが、その中で一番必要なのは、やはり教える側が、正しく芸術や音楽を理解していないといけないとの想いから、この講義が始まりました。
何をもって正しいと言うのかは、本当に難しい問題ですが、表面的な事ではなく、作曲家が本当に見つめていたもの、そして私達に考えて欲しかった事は何なのかを、もう一度見直す機会になったかと思います。
これまで、自分でもレッスン等を通じて普段話していることなので、あまり準備をし直す事もなく、普通に講義が出来るかと考えていましたが、いざ一方的にお話しするとなると、もう一度本を読み直し、考えをまとめ、頭を整理しなければ、到底出来ない講義内容となり、改めて勉強する事が出来ました。
わかったつもりになっている事が如何に危険かと実感すると共に、これからも勉強を続けなければと改めて思いました。
それと共に、もう余り会うことも無いかも知れないと思っていた、地方に行った昔の生徒達とオンラインの画面越しにでも再会出来たことは、本当に感慨深かったです。皆それぞれ立派な先生になり、とても安心し、これを期に、当アカデミーにとっても心強い存在として、これからも色々と助けてくれる事と思います。
最後になりましたが、拙い講義を聞いて下さった方々、そして企画をして下さった方々に心から感謝したいと思います。
そして何よりも、勉強すればするほど、益々素晴らしいと感じる芸術作品を遺してくれた芸術家達に感謝を捧げると共に、私達は作曲家の代わりに演奏させて頂き、作曲家の代わりにレッスンさせて頂いているという事を、絶えず肝に銘じ音楽や生徒さん達に接しないといけないと、強く思う日々でした。
本当にどうもありがとうございました。
イデア・ミュージック・アカデミー学院長
中西誠