前回の東京教室の発表会では、子供達が自分の感じる想いを大切にして欲しい、作曲家達がいかに素晴らしい作品を書いてくれたか少しでも感じながら音楽に向かって欲しい想いから、曲を創り、発表する時間を作ってみました。
最初は戸惑いながらも、作ることを楽しんでいる様子や、発表会後も自分達の作品を楽しそうに弾いている姿を見ていて、また出来たらいいなと感じ、次回の発表会でも行いたいと思い、再び取り組み始めました。
子供達が、何を作りたいのかを一緒に考え、鍵盤を探りながら音を選択し、そして音楽が生まれる瞬間に立ち会うことは、毎回とても感動します。
たとえ少し違和感があっても、生徒さんには、自分が良いと思って選択した音を大切にし、困ったり、迷っている時以外はなるべく提案はしないようにしています。
同じような内容でも、表現したいことが異なるので、皆それぞれでとても面白いです。
そして、今度行われる東海教室の発表会でも、主にソルフェージュクラスの方による作品発表の時間があります。
私も演奏したくなるような、とても素敵な作品ばかりです。
私自身は、前回の東京教室で演奏させていただいた《ドレミ》という作品を演奏させていただきます。
これは、ピアノを習い始めた子供達が、ピアノが楽しいと感じながらも、ときには思うようにいかなく苦しいこともあり、様々な感情を抱えながら、頑張って続けることで、見える景色が変わっていく様子、音楽する喜びを作品にしたものです。
前回の東京教室の本番では想いがまとまらず、改訂したものを東海教室の発表会で演奏したいと思っておりますが、弾くたび感じることが違う為、曲作りに終わりがないことを実感しております。それが作曲の面白いところかもしれません。
生徒さん達には、その時の自分の気持ちを大切に、精一杯表現してもらえたらと思っています。
イデア・ミュージック・アカデミー
東京教室
磯